【はじめに】相当くだらない内容になっております
引退や廃業。
それぞれの活動分野における生命の終わりであり、本人はもとより聞く側にも寂しさを感じさせるため、それにを少しでも和らげる目的で、言い換えや婉曲表現が用いられる場合が多い。
ここでは、一般的に浸透している例をまとめながら、筆者からの提案も併せて掲載してみたい。
【定着している表現】
- 陸(おか)に上がる:船乗り、漁師、船頭、他
- 教壇を下りる/去る:教師、講師、教授、他
- ターフを去る:競走馬
- 10(テン)カウントゴングを聞く/鳴らす:プロレスラー、ボクサー
- 暖簾(のれん)を下ろす:和風の飲食店や小売店が廃業すること
- *その日の営業が終わる場合にも使われるのでややこしい
- バッジを外す:議員(特に国会議員)を辞職する事。
- 舞台を降りる/舞台人生の幕を下ろす:俳優
- 筆/ペンを折る:作家、画家、書道家
- 普通の女の子に戻る:人気絶頂期の女性アイドルグループ
- キャンディーズの解散発表(1983)における「普通の女の子に戻りたい!!」発言より
- 普通のおばさんに戻る:人気絶頂期の女性演歌歌手
- 都はるみの引退発表(1984)における「普通のおばさんになりたい」コメントより
- 船を下りる:船乗り、漁師、船頭、他
- マイクを置く:歌手
- 髷(まげ)にハサミを入れる/を落とす/を切る:力士
- 店を畳む/たたむ:飲食業や小売業
- ユニフォームを脱ぐ:プロ野球選手/監督/コーチ
- ラケットを置く:卓球、テニス、バドミントンなどの選手
【あまり定着していないが、実際に見たり聞いたりした事がある表現】
- シューズを脱ぐ:陸上競技、サッカーなどの選手
- ピンセットを置く:時計の修理職人
- 鞭(ムチ)を置く:競馬の騎手
【筆者からの提案】
- アイロンの電源を切る:クリーニング店主
- アクセスを断つ:ブロガー、ユーチューバー
- オーブンの火を消す:ケーキ屋、パン屋
- カメラを置く:カメラマン
- クラブを折る:ゴルファー
- 鍬を置く:農家
- 碁笥(ごけ・ごす)の蓋を閉じる:囲碁棋士
- コントローラーを置く:ゲーマー
- コートを去る:バレーボール、バスケットボール、ハンドボール
- 自転車を降りる:サイクリスト
- スイミングキャップを脱ぐ/ゴーグルを外す:競泳選手
- スティックを折る:ドラマー
- ゼッケンを外す:陸上競技
- 茶筅(ちゃせん)を置く:茶道家
- チョークを折る/置く:教師、講師、教授、他
- 聴診器を外す:医師全般、看護師
- 鋏(はさみ)を置く:華道家、花屋、理容師、美容師
- ピッケルを置く:登山家
- 鼻栓を外す:シンクロナイズドスイミング
- 包丁を置く:料理人
- メガホンを置く:映画監督
- メスを置く:外科医
- ラケットを置く/ラケットを折る:テニス/卓球/バドミントン選手
- ランウェイを去る:ファッションモデル
【まとめ】
- やっぱり下らなかった!
- 素材の進歩により、人の力では折りにくい道具や器具の割合が増えている
- 『○○(その分野を象徴する道具)を置く』と言うパターンが圧倒的に多くなる
2026/8/1 改訂(5回目)
2021/4/10 初出